2012/12/25

男の子との何か

中学一年だったかな。
その頃の愛読書は「家庭の医学」で、痔ろうの写真を眺めるのが大好きだった私。
他人事と思ってのんびりページをめくっていたある日、自分が重篤な性病だと確信する。
鼠径リンパ肉芽腫、か、梅毒。
太ももの付け根あたりにしこりがあり、膿が出ていた。
出ていたというのは違うな、私が針を突き刺して液体を無理やり出したのである。

もちろん性病というのは誤診に違いないが、あまりのショックで号泣しながら私は両親に告白した。
今の私なら泣いてる彼女に「家庭の医学、ちゃんとよく読めよ」と言いたい。
しかし両親は優しく、
 「お父さんもお母さんも違うのだから、あなたが男の子と何かしたりしたのでなければ違うはずだよ、何かしたのなら正直に言ってごらん」
というようなことを穏やかに話した。

もちろん生娘の私は大きな声で「ないっ」と答えたが、しかし中々納得できない私は母に患部を見せ、それでも納得せず、結局整形外科にまで行っておじいさん医師から「違う」と聞いてやっと安心する。
母でやめときゃよかったのにな。
バカだな私。
母にはその後も色々なところを見せ、色々な告白を重ねた。
親不孝者だな私。

ということをクリスマスの今日、何故書かなければならないのかよくわからないけれど。
健康な人も健康じゃない人も幸せに、メリークリスマス。

親とはありがたい存在だ

2012/12/05

絵本「えいたとハラマキ」


本日、小学館から発売の絵本「えいたとハラマキ」の絵を描かせて頂きました。
TOKYO FMのラジオドラマ「あ、安部礼司」の絵本企画です。

 こんな子や

こんな子が登場する冬のお話。
書店にお立ち寄りの際はぜひ。

2012/12/02

断捨離の鬼

断捨離の鬼がやってきて家を片付けてくれた。
アメリカに住む夫の姉。
厳密に言うと片付けたのは我々(私と母)で、姉は「これはいるのか、いらんのか」と無駄に言い訳をする我々の尻を叩いたのであるが。
大変ありがたいことで、何年も放置していたスプレーやらローションやらが随分片付いた。
中身出すのに呼吸困難に陥りながら。

姉が、家で一番物の溢れる私の部屋に入ったときは一瞬無言になったな。
物が多すぎて鬼の声も届かない部屋だぜ、私の部屋は。
でも尻を叩かれるのと、普段誰も入らない部屋に人が来たのとで興奮した私は、片付けるふりをしながらUMAのフィギュア「カエル人間」やイチゴのついた針金などを自慢したりして始終にやけていた。
結局私の部屋からゴミ箱行きになったのは何枚かの紙だったな。本についてたカバーとかの。
鬼も諦めたことだろう。



 
夫と私がただの古本屋の店長とバイトだった十数年前、「姉がアメリカへ行くんだ」と言うのを聞いて、「この人は友達もいないのにお姉さんが遠くへ行ってしまって可哀そうだな」と思って「私と付き合えばいい」と思った。
そしてそのひと月後に私が迫って付き合いだしたので、姉とは一緒に暮らしたことはない。
年に一度も会わないのだから、しばらくはかなりぎこちなかったと思うし、帰ってくるのもキツかったろうと思う。
でも時間とはすごいもので、十数年経った今、姉を見送る時に泣いてしまうんだ、私は。
日本よりアメリカが合ってるという姉、楽しいのが一番だからいいんだけどさ。
でもやっぱり早くネコ連れて帰ってくればいいのになと思う。