2012/06/27

無謀な自意識

仕事の移動で渋谷原宿間を独り歩きながら色々と思い出す。

21、2才の私は、ブランド物に限らず、名前の記された物を身に着けることを極端に嫌っていた。
気に入っていた店でさえも、出た後にビルの陰で袋を裏返したりしていた。
それは病的であったかと思う。

その頃に 今の夫と出会った。
当時付き合いだしたばかりの一つ年上の彼は、私のそういう行動についてただ一言、
「ブランドの物で身を固めていることと同じ」と言った。
私は赤面して、その妙な行動をとるのをやめた。

しかし過剰な自意識はとどまらず髪にも及んだ。20代後半にかけて髪をずっと伸ばしていた。
トイレに困るほどまで伸びた髪を、更に伸ばすんだと誇らしげに言う私に彼は、
「丸坊主と同じ」と言った。
穴があったら入りたいと思った。

こういうことの積み重ねがあって、私は穴に入る代わりにこの人の後ろについて歩こうと思った。
それで結婚してくれと頼みこんで結婚してもらった。

 あってない。