2012/01/03

帰省

田舎へ帰ると通りすがる人、皆の顔が、知ってるような知らないような不思議な感じがする。
誰かのお母さんだったかしら、20年前に同級生だったかしらと、思い巡らせるけどしっくりこない。
向こうもそう思ってこちらを見ているのかもしれない。

宇都宮は寒い。東京よりずっと寒い。
その寒さのせいもあってか、79歳の父が肺炎で昨年秋から体調を崩している。
前立腺炎との併発で入退院後10数キロやせた父は、今まで若い若いと言われ続けてきたのが嘘のように、急激におじいさんになった。

食事にあまり手をつけず、指先の力までなくなってボタンもとめられなくなった。
いよいよなのだろうか、と泣きたい気持ちで握力のなくなった手をさすり、
いやまだ大丈夫、ほらリハビリ、と強い気持ちで私の手を握らせる。
大きな父に頼ってきた小さな母は、どんなにか心細いことだろう。

今日東京へ帰る私を母が見送ってくれた。
少し離れたところから手を振る母は、眼鏡もマスクもつけているのに泣いているのがわかった。

新年早々に暗いような話ですがお許しください。
父の復活をひたすらに願う新年幕開けです。



新年最初の夫との共同制作