2011/09/11

少なくとも130歳

小学生の頃、平均値の求め方を覚えた私は、毎夜、
新聞の死亡欄の平均寿命を算出してから眠りにつくという
ちょっといやな子供になってしまった。

私は父が44歳の時の子なので、その頃、父と歩いていると
「あら、おじいちゃんと一緒なの」などとよく言われた。
子供ながらに「失礼だなあ」と思ったけれど、私自身が傷つくというよりは、
父が傷ついてるんではないかと思って、いつも父の顔を見れなかった。

って改めて考えると、やっぱり私も傷ついていたのだな。
自分が親といられる時間は、みんなが親といられる時間より
おそらく短いってことが、淋しかったんだろうなあと思う。
だから世の平均寿命を計算しては、私なりにその不安と向き合おうと
していたんではないかと思う。
平均が90歳をこえた日や100歳以上生きた人を確認した日は
小躍りして喜んだもの。

そして小さい私は更に欲張って、来世にまで持ち越すことを覚えた。
生まれ変わってまた両親と親子になることを信じるようになったのだ。

ありがたいことに今も両親ともに元気。
お願いだからあと50年は生きてください。