2011/03/30

悲しげな微笑で

昨日、蛇の脱皮した皮を貰うんで、友人Nとブクロで会う。(皮は仕事で使用)
ブクロなのに渋谷系が流れ続ける怪しげなカフェでおしゃべり止まらず。

延々しゃべってわかったことは二人とも苦情対応が得意ということ。
「こんな時謝っちゃう?」「謝っちゃうね、少しスキを見せる方がいいよね」
「口元はこうだよね」など、自分のテクを表情つきで披露し合っていたのだが、
最後にNは「肩パットは絶対だめ、小柄でなで肩がいい。ハウツー本で読んだ」とも言っていた。

壮絶な人生を送ってきたN、娘のため公務員になるんだと35歳にして一念発起、年齢的に最初で最後のチャンスを見事クリアし、社会福祉士の資格も取って今年4月から役所で新たな人生を歩み始める。
苦情対応テクが最大限活かされる職場、がんばれ、燃えるいい女!
              
正論なんてどうでもいいんだ
                    

2011/03/23

釈明

都内での買い占めが騒がれる中、近隣のスーパーへ行くと。

「みんな平常心失ってるわよ~、落ち着きなさいよ~」
「本当よね~普段そんなに買わないくせにね~」
と大声で買い占めを批判しながら買い物する二人連れのおばさんがいた。

「私はね、いつもどおりよ~、これは明日のお弁当に必要なの、これはうちの常備品でしょ、これはね」
と一つ一つ説明を始めたおばさん、見れば食料満杯のカゴを両脇に抱えていた。

周りを見渡せば皆、多くのカゴの中は慎ましく、こわばった表情で買い物をしている。
これ以上買ったら買い占めと思われるのではないか。他の人は買い占めをしているのだろうか。
普段持つことのない緊張感で、スーパーの空気はびんびんに張り詰めている。

私だってそうなんだ。
頭の中身がこぼれてたらきっと聞こえる。

「これは買い占めじゃありません、シメジと豆腐と牛乳しか買っていません、シメジは山積みだったからで、豆腐は賞味期限だって近いし、それに牛乳はですね」


2011/03/18

君の名は

一昨日の夜のこと。
通常通り仕事を終え、余震も怖いし冷え込んでいるしで、いつもの倍速で家路を急いでいたのだが、もうすぐ家というところで暗い脇道から、ジョリジョリジョリ、ジョリジョリジョリと何かをゆっくり引き摺る音が聞こえてきた。
何だろうと思って音の方向を窺うと、砂利道で見知らぬおばあさんが食器棚らしきものを引き摺っている。毎秒1センチぐらい。

あら大変とお手伝いを買って出て2、30メートル先のお宅まで何とか運び入れ、たいそう喜んでいただいたのだが、よくよくその食器棚を見ると粗大ゴミのシールが貼ってあった。
あ、これ他人様のゴミ拾ってきちゃった?と瞬間戸惑ったのだが、お歳を聞けば90歳。物を大切してきた世代だものなあと納得。

一仕事終えてその後寒空の下40分ほど世間話をしたのだが、おばあさん、地震については「私は花に水やってた、関東大震災かと思ったよ~」の一言で、あとは満面の笑みでもって、ひたすら園芸の話をしていた。

「ここにはさくらんぼも夏みかんもいっぱいなるの。あげるからね、必ず寄ってね。」と言ってくださって、「お名前は?」と5、6回聞かれた。
別れ際手を振りながら「あれ、名前なんだっけ」と、も一度聞かれ、きっともう夏みかんは私の手元に届かないからお気持ちだけ頂戴しますと心で返答しながら帰った。でも心和むいい時間だったな。

                    

2011/03/15

漫画家からの応援

漫画家三宅乱丈さんから呼びかけがあったとのことで、コミックビーム編集部から連絡があり、私も参加させていただいています。
昨日このブログでアップしたイラストも含まれていますが、是非ご覧ください。

2011/03/14

祈っています



         創業200年の蔵元の孫娘、三女、宮城つぎ子、6歳。
         酒を注ぐのが何より上手。未成年だから酒の味は知らないはずだが
         燗のつけ方など絶妙にうまい。
         いつも控えめに舟歌を口ずさみながら登場する。
         上に2人姉がおり、長女の夫が蔵元を継ぐことになっているが、
         皆つぎ子に継いでほしいと密かに思っている。         
         が、とうの本人はCAになりたいと思っている。

 
この子は一昨年、宮城県酒造組合のキャラクター公募に応募した際、最終選考まで残して頂いた子です。
キャラクター設定を自由にしてよいというのがいいなと思って、遊び気分で応募しました。

結局採用はされませんでしたが、それまで絵を描いて何かを手にする経験のなかった私にとって、
800分の5に残して頂くほど、宮城の誰かがこの子を気に入ってくださったということが、とにかく嬉しかった。
その時送っていただいた宮城のお酒、ちびちび飲むつもりがあっという間になくなってしまった。
私は下戸だけど日本酒は好き。本当においしかった。大方飲んだのは夫だけれど。

今回の地震で被災された方々に、穏やかな日常が一日でも早く戻りますように。
遠くからですが、祈っています。


 

2011/03/10

現実感

男も女も、30過ぎると途端、肌の質感がリアルになる気がする。
夢心地からざざっと投げ出されてなんとか現実に着地する、その時の内部の衝撃がだんだんと体の表面に現れてくる感じ。
よい経験もいやな経験も様々まとい始めたということかしら。
しわ、しみ、たるみはもちろん嫌で断固戦うつもりはあるのだけれど、最近は、この現実味を帯びてこそ人生、と鏡を見て思う。
夫の寝顔を見ても、そのたぷっとしたほっぺたのリアルを愛しく思う。ので舐める。でエルボーをくらう。
老化さえ肯定できるようになるってことは、歳をとるってのは強くなるってことだな。


「バカ言え~、俺達だってリアルだ~」by小学生


2011/03/07

感応

先日、私の友人知人の中で、奇人度ぶっちぎりナンバーワンの幼馴染Kとお茶をした。

彼女の念は多分象を殺められるほど強いと思う、見たことないけど。
その念が時々私に送られるのか、私が勝手に感応してしまうのか、何かと彼女にまつわる不思議体験が多いのだが、先日はとてつもない体験をした。

以前私は仕事中に、不要の本の帯や雑誌の切り抜きなどを色紙に糊付けし、上からコーティングして幾つかしおりを作ってあった。(これは職場、こども図書館のお姉さんに教わった、簡単でとてもいい)

友人へのプレゼントにしようと、半分冗談半分嫌がらせで、友人が貰いたがらなそうなのを作っていたのだが、あまりにだったのか誰もに拒絶され本当に貰い手がつかずにずっと私の手元に残ってしまった一枚があった。

そして先日。
はっとそれを思い出し、まあ拒絶されるだろうと思いつつ、「はい、プレゼント」とKに渡すと、
Kはすかさず「きゃっ」と言って笑った。しおりには池上彰のアップ。

K「実は私、この人と同じ誕生日なんだよね~」と言う。そこで私もゲラゲラ笑っていたのだが、
Kがしおりを裏返したその瞬間、Kは「ぎゃああっ」と言って止まった。裏には黒柳徹子の全身。
K「徹子さんも同じ誕生日・・・」

私はもちろん3人の誕生日を知らなかった。記憶力の悪い私は、幼馴染Kの誕生日も夏生まれ、ぐらいにしか記憶してなかったし、もちろん池上彰も黒柳徹子も、膨大な絵や写真の中から適当に選んだ二人。
ああ怖い。なんだろう、スロットで当たり目揃ったらこんな感じなのかな。

「これは絶対に私が貰うべきだよね・・」と言いながらそっと本にしおりを挟んだK。
ああ怖い。Kが怖い。私が怖い。

Kはリアルにこういう動きをします

2011/03/01

また寝入りの話

夫とは10年以上一緒にいるけれど、昨日初めて明かしてくれたこと。

私は寝る瞬間、歯をカチカチカチと小さく噛み合わせて、今から寝るぞと合図するのだそうだ。
昨日も夫が大事な話をしている時、相槌打って熱心に話を聞いているのかと思いきやカチカチカチが聞こえてきて、その後やはり寝たとのこと。

私の夢はアリス級だからか、歯ぎしり凄まじいし、舌を噛んで寝るし、寝返りも半端ないのだが、
となるとカチカチカチは「さあワンダーランドが始まるよ!」の拍子木代わりなんだろうか。
もしくはパズル名人を働かせる合図か。

ああ知らなかった。自分の変な癖、他にもたくさんあるのかな。
あったらそうっと教えてください。