2011/02/02

背中

 7、8年前眼科で働いていた頃のこと。
ある日常連のおばあさんが、やたらとバッグを私の体に擦り付けてくるので、
「どうなさいましたか?」と尋ねると、「あらやだ、棚かと思っちゃった。」と言われた。
暗い診察室の中でのこととはいえ、若い身空の私にとって棚に間違えられたショックは
大きかった。

私の背中、荷物置けそう?

そして今、週に3日ほど都内のこども図書館で仕事をしているのだが、
気付くと背中で赤ちゃん達がつどっているということがよくある。
そんな時私は、ただの岩か切り株のようになりすまし、
大自然の面持ちで小さい人間を見守るよう努めている。
ああ、成長・・・

赤子たちよ、わしの背中は広いじゃろう?