2011/02/25

パズル名人

最近すこぶる体調が悪く、家でも職場でもまどろみの時間が多い。
しかし体調が悪いと言っておきながら、「もう今日は完全に寝ていいよ」のベッドでのまどろみの時間は
とても好きだ。

あっち側とこっち側を行ったり来たりするのがあまりに心地よいから、もう寝てしまえるのにわざと
戻ってきたりして遊ぶ。
あっち側では魂が肉体から離れて自分の肉体が散らばる感じ。
こっち側に戻ってくる時は、誰かパズル名人達が私の魂の指示に従って、断片を高速で並べてる感じ。
むやみに働かせてごめんよ、パズル名人達。


がんばれ、パズル名人!
 

2011/02/22

CURE

黒沢清監督「CURE」、多分5回以上は観てると思う。
同じ映画を何遍も観る人間ではないので、私にしては結構観ている方なのだが、
これを観ると毎度恐ろしいことが起こる。

画面が黄色がかるあるシーンにさしかかると、何故か毎回、脳の電源が落ちてしまうのだ。
というかまあ寝入ってしまうのだ、深く。とても重要な場面だし、直前まですごく緊張してるのに。

まともにそこを通過できたことがないので、今回は気合いを入れて
「よしきた、あの場面」と思っていたのに、やっぱり今回も気付いたら10分以上経過していた。
何だろう、これ。あの黄色が私の脳波に何か作用するのかな。
とはいえ、この映画、好き。

 ちなみにこの場面ではない。もっと黄色の場面。

2011/02/18

ガッテンガッテン

仕事がお休みの日は、朝食後、夫に熱い濃いお茶を出すようにしている。
でもすぐ忘れてしまうから、だいたい夫に要求されてから入れることになる。

ただの濃いお茶ではない。「ためしてガッテン」流。
お茶っぱをすり鉢でよくすってから入れる方式。
番組はちょっと見ただけだから正しい情報かどうかはわからないけど、
癌になりにくいって言うんだもん。
私は癌家系じゃないから飲まないけど夫には飲ませる。


今朝のこと。いつもの調子で入れたお茶を、夫が生臭いと言う。
「どうしてこんな臭いお茶が入れられるのか、それが知りたい。(ただのお茶なのに)」と。
飲んでみると確かに臭い。鯖の臭い。

ああそうだ、一昨日お義母さんが、鯖入りのなますをすり鉢で作っていたや。
すり鉢洗ったのは私だったっけ。

理由がわかってほっとしたけど、何度洗ってもすり鉢は臭い。助けて。

2011/02/11

雪を見る人

通勤途中にある渋谷の連絡通路では、普段、盲目的に歩く人々に押されるようにして、
私も寄り目のようになって歩いているのだが、今日はいつもと違う風景に、はっとして振り返った。

雪のために外で寝ていられなくなったおじさん達が、皆並んで、ぼうっと雪を見ていた。
寝床のない不安も、追い出された怒りも、雪景色への感動も、何も読み取ることのできない目で、
ただただぼうっと雪を見ていた。

2011/02/09

KOTARO & THE BIZARRE MEN

2月6日の日曜日、ファンでも何でもなかった友人を無理矢理引き摺って
コータロー・アンド・ザ・ビザールメンのライブへ行き、本当の男達に会う。

ライブ終了後、明治通りの空気を深く吸い込んで「ああ最高!」と振り返ると、
ファンでも何でもなかった友人は目がうつろ、完全に魂を抜かれていた。

ああ、お父さんお母さん、この人達と同時代に生んでくれてありがとう。

2011/02/05

私だけのもの

何人かの友人が、子供の頃、月は自分だけを追いかけてくるのだと思っていたと言う。
絵本のようでとても美しい感覚。

うちの夫は10代の頃、ロズウェル事件を追っているのは自分だけだと思っていたと言う。
それもまた若者の美しい陶酔。




2011/02/02

背中

 7、8年前眼科で働いていた頃のこと。
ある日常連のおばあさんが、やたらとバッグを私の体に擦り付けてくるので、
「どうなさいましたか?」と尋ねると、「あらやだ、棚かと思っちゃった。」と言われた。
暗い診察室の中でのこととはいえ、若い身空の私にとって棚に間違えられたショックは
大きかった。

私の背中、荷物置けそう?

そして今、週に3日ほど都内のこども図書館で仕事をしているのだが、
気付くと背中で赤ちゃん達がつどっているということがよくある。
そんな時私は、ただの岩か切り株のようになりすまし、
大自然の面持ちで小さい人間を見守るよう努めている。
ああ、成長・・・

赤子たちよ、わしの背中は広いじゃろう?